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第10回

 

 

 

第10回: 2つの障壁の意味
 

第7回でアンケートの結果について述べました。ある事業所は障壁が2つもあるのに別の事業所では障壁は一つしかありませんでしたね。アレニウス分析によって明らかになったこの二つの障壁が実際には何を意味しているかという点についてはまだ説明していません。大体、今回行ったアンケートは極めて単純な質問しかしていませんから、これ以上の分析をすること自体無理があるのかもしれません。しかし、このアンケートを実施した本来の目的は職場の活性度を上げ、お客様に対する現場力の向上を図ることだったことを思い出してみましょう。そうすれば、ここまでの数値分析をどのように利用すれば当初の目的が達成されるかが見えてきます。具体的な事業所の情報がありませんので、その詳細の議論はここではできませんが、結果だけ示すと2つの障壁を次のように解釈しました。

障壁1:官僚的な迎合主義者  →問題意識を持った戦力(有効な戦力)

障壁2:やる気の喪失、無関心者→問題意識を持った戦力(有効な戦力)

アンケート結果から判明した二種類のの障壁

 

この二つの障壁は、恐らくどの会社においても存在するものではないでしょうか。どの会社でも、会社の方針に盲従する人も、会社の方針など馬耳東風の人も間違いなくいるでしょう。この分析で指摘したいことは、こうした障壁が存在するということをその組織の全ての人の間で意識として共有することの必要性であり、そうした障壁の定量的な尺度を提案した点にあるのです。そして更に言えば、現在のその障壁の絶対値を云々するよりも、時間の流れの中でどのように変化していくかということに注目することがはるかに意味のあることであると考えます。そして、このデータの解釈の正当性は、定期的なアンケート調査による「定点観測」の実施により、その組織の人々のイメージとよく合致するかどうかによってのみ主観的に証明されるのです。

次回は、この分析法を一般化しどのようにしてマーケティングに用いるかについてまとめます。ご期待ください。


 

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