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第7回

 

 

 

第7回: 実データの分析
 

さて、前回までの連載ではアレニウス手法のアンケートデータ分析について解説をしてきました。今回は実際のデータを当てはめて、その妥当性を検討してみることにしましょう。
ここでは、ある会社の従業員を対象に連載第三回のアンケートの二つの項目を実際に回答してもらい、それを連載第4回の方法に従って整理したうえで、連載第六回のアレニウス分析をしました。以下に示すグラフは会社の中の二つの部署に対する結果です。

部署1
 
 
処理後の生データ
アレニウス分析
部署2
 

 

 

この二つの部署では、アレニウス分析の結果が大きく異なっている事がわかります。つまり、部署1では活性化エネルギーは1つしかないのに対して、部署2では明らかに2つの活性化エネルギーが認められるのです。(右側のグラフの点線に注目)
このことは一体何を意味するのでしょうか。連載第6回では、この分析によって求められる活性化エネルギーは、不活性は社員が活性化するための障壁であるとしました。とすると、上記の部署1では活性化のための障壁が1つであるのに対して、部署2では活性化のための障壁が2つあるということを意味していることになります。

 

ちょっと面白い結果だとは思いませんか。次回は、この結果をもう一歩踏み込んで検討を加えてみることにします。お楽しみに。

 

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