

スナップと聞いて殆どの人がまず思い浮かべるのは、カメラのスナップ写真でしょう。何気ない日ごろの生活の一こまをさっと切り取る。スナップ写真というのは、そういうものですよね。ここでご紹介するスナップ自動計測装置も全くコンセプトは同じです。ガス会社がお客様に提供するガスの供給圧力と流量をお客様にご迷惑をお掛けすることなくパッと測定する装置です。カメラのシャッターを切るように、慎重にそして大切に現場のデータを集める。そんなガス会社の技術者の想いが、このネーミングにはこめられているのです。

この装置は、冬場などのガスが多く消費される時期において、お客様に提供する都市ガスの圧力が基準値を下回ることのないよう、定期的にガスの流量と圧力を計測するために開発されました。測定できる圧力と流量の仕様は以下の通りです。
【流 量】 |
計測範囲: 0〜8000リットル毎時 |
精度: フルスケールに対して±5% |
【圧 力】 |
計測範囲: 0〜5kPa |
精度: フルスケールに対して±2% |

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図1: 装置の現場設置例  |
1.本体だけで圧力と流量の両方が測定可能
以前使われていた同様のシステムでは、流量計測のためのセンサーが内蔵されておらず、ガスメータからの流量信号を取り込まなければなりませんでしたが、このシステムには流量センサーが内蔵されているため、ガスメータへの配線が不要になりました。
2.通信機能
特定小電力無線やPHSを利用して計測データを送信する事が可能で、お客様の電話回線を利用するための工事コストを大きく削減できます。
3.長期間のデータ収集を想定したコンパクトで頑健な設計
耐久性・耐火性を考慮した機構部品の選定や夏季の温度上昇を考慮した温度特性仕様など、長期に渡って安定かつ信頼性の高いデータを収集することができるよう工夫されています。
また、計測部分のサイズはわずか90×90×60mmで、狭いパイプシャフトの中にも用意に設置することが可能です。
4.センサ
圧力と流量の測定にはピトーカン式と呼ばれる方式を採用しています。全圧と静圧と呼ばれる2種類の圧力を整流素子と呼ばれる構造と組み合わせて測定し、それからガス圧力と流量を計算します。全圧と静圧の差と流量の間には図3のような関係があります。
図2: センサ部の様子

図3: 測定原理

図4: センサの流量特性
5.応 用
スナップ装置によって集められたデータは、ガス会社ではガス配管網の最適設計などに役立てられてきました。しかし、そうした用途だけにこの装置の用途が限定される必要はありません。ロードサーベイと呼ばれるガス使用にかかわる様々な調査分析に活用できる強力なツールとなる可能性をこの装置は秘めているのです。どんなスナップショットを撮るかは、それを使う人のアイデア一つにかかっています。
なお、本装置は、東京ガス・TGアイネット・長野計器各社の共同開発品です。
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