< Emerging Technologies へ戻る

 

LNG測定用超音波液体流量計:Sentinel LNG

 

 

 

ますます需要の広がる天然ガス、その輸送のためにはパイプラインによる圧送あるいは液化天然ガス(LNG)を積載したタンカーが利用されます。ご存知のように、わが国のような島国の場合には、LNGとして輸入されるのが殆どですね。そうした目的のプラントで利用される流量計のご紹介です。

GEセンシング&インスペクョン・テクノロジーズのSentinel LNGは超音波流量測定技術をLNG (液化天然ガス)に応用し、高精度化したもので、OIML(国際法定計量機関) R117-1 Class 0.3規格を満たした製品です。

製品の特長

LNGの流量測定に当たって、本流量計は一般的な超音波流量計の特長を引き継いでおり、

  • 正逆両方向測定
  • 広い流量測定範囲
  • 測定管部は配管内径と等しく圧損ゼロ
といった特長を持ちます。

また他の測定原理とは異なり導圧管や可動部、摩耗部もなく測定管部は溶接一体構造のため定期的なメンテナンスも不要で、フィルタやストレーナも必須要求ではありません。

Sentinel LNGはBWT (Bundle Waveguide TechnologyTM)技術を採用し、極低温よりトランスデューサを保護しながら超音波を流体内へと伝えます。トランスデューサは流体と非接触のため、運転を止めることなく交換できる安全設計です。

防爆認定

配管口径200A (8B)以上はTIIS防爆も取得済みのため、取引用の液体測定や流量調節など高精度を要求されるアプリケーションに最適です。本製品の適用個所としてはLNGターミナルの受入流量、生産設備での流量、LNG取引、液・液熱調などがあります。

 

測定原理:伝搬時間差方式流量計測

  • 2つのトランスデューサが超音波信号の送信と受信をそれぞれ交互に行います。
  • この時、一方のトランスデューサから発信された信号が配管内の測定対象を伝搬して他方のトランスデューサに受信されるまでの伝搬時間を計測し、双方向信号の伝搬時間の差を計算します。
  • 測定対象に流れがある場合は上流側から下流側の信号の方が下流側から上流側の信号より速く伝搬します。
  • 伝搬時間の差に基づいて体積流量を測定します。

この流量計は、極低温のLNGや高温のボイラー蒸気まで、これまでプロセスの温度条件や圧力条件により流量測定が困難とされてきた様々な測定対象に対応できるシステムで、圧力損失がないため、プロセスのエネルギー効率を低下させません。

ご質問等はお気軽にこちらまでお問い合わせください。

 

 

 

△ページトップへ

 

 


© 2005 TOKYO GAS ENGINEERING SOLUTIONS CORP. all rights reserved.

個人情報のお取り扱いについて   サイトのご利用について