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個人の体感温度の調査について

 

 

 TGEでは、以前から小型の温度ロガーを使った温度測定サービスを展開しています。装置自体がとても小さいことから、宅急便などでロガーをお客様のもとにお届けするサービスで、お手ごろ価格で計測結果のレポートまで付いていることから好評をいただいています

発想の転換

センサーを名札に貼り付けて温度計測をしました。
これまで温度測定というと、どこか固定した場所にセンサーを置いて計測が行われました。浴室の温度とか装置の温度とか、いずれにしてもどこかにセンサーは固定されています。あちこちセンサーが動いたのでは、何を計っているのかわからなくなるから当然ですね。  
でも、例えばオフィスの快適性を検討する時、どの場所の温度を計測することがもっともオフィスで仕事をする人の体感温度に近いといえるのでしょうか。空調の噴出し部の温度が適切な温度であるという保証はどこにもありません。もっと言えば、同じ人であっても、いつもオフィスにいるときの体感温度と、暑い外から帰ってきたときの体感温度には違いがあるはずです。そのように考えると、対象とした人のすぐそばの温度を測り続けることができれば、より客観的なオフィスの快適度が計測できるかもしれません。

早速計測してみました

これで2週間すごしました。何ですか?と尋ねられることもありました。


私のネームプレートにセンサーを貼り付けて約2週間、温度を計測してみました。その結果がこのグラフです。日付とイベント(飲み会)をスケジューラーから転記してあります。(ちょっと飲みすぎじゃないのといったクレームは別途伺います。(笑)どうでしょうか、これだけのデータでもいろんなことが読み取れます。

 

 

  • 一箇所(自宅)にロガーが放置されると温度変化は少ない。
    (自宅では名札はつけていません。)もしかすると、活動量と温度変化に関連があるかもしれませんね。じっとしていると温度変化は少ないでしょうから。
  • 外気温が高くても記録された温度は必ずしも高くない。
    (出張は多いのですが、外を歩く時間はそれほどありません。つまりオフィスにいることが多いということですね。)
  • 飲み屋は寒い。
    これは、実感とも一致しますね。

 

               図1:ネームプレートに貼った温度センサーのデータ(2週間分)

温度分布について

さらにこの温度データの頻度分布を図2に示します。だいたい26℃前後を中心とした分布になっていますね。また温度分布は24℃から28℃の間にほぼ収まっており、それを超える極端な温度はほとんどないこともわかります。この分布が、人の勤務環境によって変化することは容易に想像されます。(例えば外で働くような場合は高い温度にシフトするのは当然でしょう。)

 

応用展開

ここでご紹介したデータは、標準的ではない(?)サラリーマンの2週間分の温度データに過ぎません。これをいろいろな職種、性別などに対して調査してみると温度に関する様々な情報が得られそうです。温度分布と個人が感じる温度について相関について調べてみるのも一考の価値があるかもしれません。ガス業界が推進している「涼厨」(涼しい厨房)のより直接的なデータが得られることも考えられます。
 これまでの省エネは、どちらかというとハードよりの視点で考えられてきたように思えます。これからは、より個人に重心を移して快適性を議論することが必要になってくるのではないかと思われます。そうした評価を行うためのツールとして温度測定サービスを是非ご活用ください。

 

                     図2:温度データの頻度分布。
        このデータと体感温度の関係を考えてみるのも面白いかもしれませんね。

 

 

 

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