当社のオープン・イノベーション企画に応募いただいた 株式会社TLV様の「蒸気の予知保全技術」を紹介します。
プラント操業上の大きな課題である、「事故、環境問題、生産機会損失」。 中には蒸気が原因で起こるものも少なくありません。ウォーターハンマーによる配管破裂や、わずかな温度上昇による生産物の外部漏洩、設備の突発停止がプラントを停止する事態に陥ることもあります。TLV様は蒸気のスペシャリストとして、蒸気の末端に位置するスチームトラップ※に着目し、最適化できる仕組みによってプラントの生産性、安全性の向上に貢献しています。
スチームトラップが正常に作動し続けられるように管理できれば、蒸気使用設備の安定稼働につながります。 TLV様のこだわりは、スチームトラップだけでなく、前後バルブやバイパスバルブまでの蒸気関連機器を含む蒸気配管を「ドレン排出箇所」と定義して管理するところにあります。これまでブラックボックスであった蒸気システムを視える化し、ドレン排出箇所の年1回の点検と、そこで発見した不良をリセットするプログラムで、最適状態を継続することができます。
生産設備への影響が大きい部分に対しては、マンパワーによる日常点検ではなく常時監視ができる機器を用いたモニタリングが有効です。 また、点検が困難な場所にも有効であり、効率的にモニタリングするための専用モニタリングセンサーの活用を提案しています。
モニタリングする上で重要なのは、モニタリングにより明らかになった異常に対して「どのようなアクションが取れるのか」、また「アクションできる環境が整っているか」の2つです。異常を検知するための無線モニタリングと、異常検知後のアクションを具体化する『iBPSSM.net』システムを提供しています。
TGESのもつ幅広いユーティリティーサービスの1つである蒸気。 ビル、地域冷暖房、工場、プラントの有用なエネルギーとして今も重要な役割を担っています。 装置やユーティリティーの安定、安全供給上特に管理の重要な用途、監視困難な場所への有効な監視体制の敷設が可能な仕組みの提供が可能です。
当社の産業用のお客様の省エネにおいて、蒸気の有効活用は最も重要な視点の一つです。TLV様の洗練されたスチームトラップ監視システムによってより高いレベルのサービスが提供できるかもしれません。 ご質問、ご興味があればこちらまで遠慮なくお問い合わせください。
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