当社のオープン・イノベーション企画に応募いただいた 株式会社サンレック様のレジンコンクリートを紹介します。
●普通のコンクリートは、セメントを結合剤として砂利、砂などを固めたものです。これに対して不飽和ポリエステル樹脂(レジン)を結合材として、砂利、砂、炭酸カルシウムの骨材を固めたコンクリートをレジンコンクリートと呼びます。
●普通コンクリート構造物に比べて、高強度のため構造物の「薄肉化」「軽量化」が実現できます。樹脂系素材のため「切断」「接着」が可能で、分割ブロックを現場組立や、無筋で設計できるため形状の自由度も高いです。また、水密性、絶縁性にも優れます。
●普通コンクリートに比べ耐酸性、対凍結融解性などに優れ高耐久な材料と言えます。
●製造時(超早強性の材料で製造スピードが早い)、運搬・設置時(薄肉・軽量)どちらの面でも普通コンクリート製品よりCO2の排出を低減できます。
●電電公社(現NTT)により新たなコンクリート素材として研究開発され、約50年前に通信用マンホール・ハンドホールを製造する会社として(株)サンレックが設立されました。
●その後各ライフライン向けに採用が広がり、電力、上水、下水、ガス、放送のマンホールやバルブボックスなど地下設備として使用されております。
●各種マンホール類で約20万基の納入実績があります。 ⇒導入実績紹介 新潟県魚沼市水の郷工業団地における特別高圧共同受電事業
各種マンホール・電線共同溝(無電柱化工事)
再生可能エネルギー関係の発電所では、構内及び構外に系統連系用の自営線マンホール(MH)が必要となりますが、薄肉軽量で施工性のよいレジン製品が使われています。この分野は近年需要が多く全国の太陽光・風力発電所などに採用されています。
大型・特殊形状の地下設備は現場打ちコンクリートとして建設が必要ですが、長い工期や熟練工の人手不足が課題になりがちです。レジンコンクリートによるプレキャスト化で大幅な効率化に貢献できます。
老朽化したマンホールなどを更改する工事にも採用されております。分割したブロックを現場で接着施工できるレジンコンクリートが、中の設備は生きたまま、外側のボックスのみを更改し、移設や別ルート構築を回避できます。
金型を作れば、薄肉軽量にて構造物をユニット化ができます。水道分野ではレジンは軽く人力施工が可能なことがコンセプトで採用されております。 また工場でバルブを組込一体型で出荷し、現場工期を短縮する大型弁室もあります。
屋上での現場打ちは資材の搬入が困難で、配筋・型枠・生コン打設など大変な手間がかります。組立式の基礎が工期を短縮できます。携帯基地局、太陽光パネル、空調機器など屋上設備の島基礎として使われております。
縞鋼板に比べ、軽量で錆びない・絶縁性・施工性に優れる面から発電所/変電所・プラント・工場構内などで、ピット蓋として使われております。 また老朽化した水路・導水トンネルの補修・補強工法もあり、平面だけでなく曲面パネルも製造できます。
再生可能エネルギーの設備工事などで活躍しそうな予感がします。もしご質問、ご興味があればこちらまで遠慮なくお問い合わせください。
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