|
冬でも使用可能な最新の空温式LNG気化器
温風導入型空温式LNG気化器−HAV−
1.新しい空温式気化器−HAV−とは?
一般的な空温式気化器はシンプルで燃料が不要であり、サテライト基地を始め各所で採用されてきましたが、気温の低下する冬期には性能が低下するため、冬期用に温水式気化器を併設する必要があり、気化システムのコストアップを招いていました。
そこで東京ガスでは、温風導入装置を組み合わせ冬期の気化性能も確保した、温風導入型空温式気化器HAV(Hot Air draft superheater with airfin type Vaporizer)を開発しました。
*空温式気化器:伝熱管内にLNGを通し、大気の熱で気化させる気化器。燃料、付属設備が不要であるが、気温が低くなると性能が低下する。また大気中の水分が氷として伝熱管に付着し性能が低下するため、一定時間運転後に停止して解氷する必要がある。
*温水式気化器:LNGの通る伝熱管を温水中に配置した気化器。気化性能は高いが温水を作るための設備、燃料が必要である。
2.HAVの特徴は?

(1)低コスト、省エネ
*空温式気化器+温水式気化器からなる
従来システム比
(2)寒冷地でも通年使用可能
- 強制通風+新型伝熱管による高い気化性能
- 大気、温風の熱を無駄なく利用する過熱器
- 製造ガスを利用した高い解氷性能
…運転後、伝熱管に付着した氷を落とすにあたり、他の運転中HAVで製造したガスを導入し、伝熱管内側からホットアップして積極的に解氷(従来は自然解氷)
(3)高い信頼性
- 実績豊富で低温での耐久性に優れたアルミニウム合金製伝熱管
- 汎用品をベースとしたファンと温風導入装置、迅速なメンテナンスサービス体制も確保
(4)白煙レス
- 強制通風ファンにより大気中に拡散させるため、白煙が目立たない
3.HAVの構成は?
HAVは、「蒸発器」、「過熱器」、および「温風導入装置」で構成されています。超低温(-162℃)のLNGを蒸発器で大気の熱を最大限利用し蒸発させ、次に過熱器で昇温し、常温の都市ガスを製造する気化器です。
- 蒸発器…LNGは下部のヘッダー管から入り、アップフローで伝熱管内を流れます。ここで、上部のファンにより導入された外気と熱交換を行って気化します。
- 過熱器…蒸発器から出てきたガスは、そのままでは温度が低いため、過熱器で常温まで昇温します。多数のフィンを有する伝熱管で、気温の低い冬期には温風を導入して暖めます。
- 温風導入装置…温風温度を制御して、過熱器から出るガスの温度を常温に保持します。
HAVの構成

HAVの外観 (中部ガス浜松製造所殿)
4.その実績は?
本気化器は2001年に発表、その後は着実に実績を積み重ね、今では日本各地で26基が稼動中です(2006年2月現在)。
とくに近年はその特徴が認められてきており、2005年度だけで15基が新たに稼動を開始しました。
このページのコンテンツは東京ガス株式会社からの提供情報によって製作されたものです。
|