< Emerging Technologies へ戻る

エコ・バブラー

開発者のインタビュー



エコバブラーは、東京・田町にある東京ガスの研究所で生まれました。田町の技術研究所は、東京ガスの様々な技術成果が生まれてきた由緒ある所です。今回は、開発者の瀬尾敦子さんにエコバブラー開発についてお話を伺いました。

Q: まずはエコバブラーが開発されたきっかけを教えてください。

 

そうですね。東京ガスの産業用のお客様のニーズをうかがっている中で、排水などの中に溶けているVOC(揮発性有機成分)を除去したいという声が私達の耳に届いたんです。でも、その時はそこまでのお話だったんですが。

図1:赤と青のロゴがかっこいいエコバブラーの試作機。
Q: ほう。それで何かこの装置を開発するきっかけでもあったんですか?
そうなんです。実はお風呂に入っていて、ふと気がついたんです。
Q: お風呂?さすがガス屋さんですね。それで?  

お風呂に入っているとき、時たま塩素みたいな臭いがすることってありません?当たり前なんですけど、温度が上がると水の中に溶け込んでいた揮発成分が蒸発し易くなるんですね。

 
Q: なるほど、なるほど。  

それで、蒸発してきたVOCを都市ガスで燃焼しちゃえばOKということになったんです。案外簡単でしょう?

 

図2:右側がバブリングしながらVOCを取り除く装置、 左側がそのVOCを焼却する装置。

Q: 素人の私でも大変良くわかりました。もう一回エコバブラーの特長をまとめると
/綯罎僕呂韻討いVOCを、水の温度を上げて除去して水をキレイにする。
出てきたVOCを現場で燃やして処理する。
燃焼時に出てきた熱を水の昇温に使うから効率がいい
ということでいいでしょうか。

大変良く出来ました。

 

Q: あと、何かエコバブラーの特長をご紹介いただけませんか?
図3:熱交換器。燃焼排熱で排水を加熱する。

そうですね。従来の活性炭を使った方法に比べると、以下の2点の特長があると思います。
廃水中のVOCの濃度が比較的高い方が得意
VOC除去後の基準が厳しい(よりきれいな水にする)方が得意。
要するに、活性炭にしろ何にしろ物理的にVOCをとる方法は、取り去るVOCの量が増えるほど沢山の処理が必要となりますが、エコバブラーはその場で燃焼処理してしまいますから、活性炭の取替えなどの面倒がないんですね。

Q: ちょっと言いにくいかもしれませんが、逆にデメリットってありますか?
図4:試験用の排水・処理済み水のタンク。圧倒される大きさのこのタンクは2立方メートルの水が貯蔵できる。

そうですね。もちろんエコバブラーも万能ではありませんので、デメリットというか不得意なこともあります。メリットの裏返しのところもあるんですが、
ガス燃焼というランニングコストがかかりますから、VOCの残留量が比較的すくない「きれいな」排水を処理するとコストメリットがあまり得られないことがあります。
1トンから10トン毎時程度の処理量に適した方式ですので、あまり処理量が少ない、あるいは非常に処理量が多い場合には、余りお勧めできないかもしれません。

 

 

「「ガスの炎って何で青いんですか?」そんな素朴な質問が、お客様から東京ガスにはかってくるのだそうで、そういう難しい(?)質問にも丁寧にお答えするのがガス会社の研究所の役割だと思うんです。」そう語る瀬尾さんは、最近余り見かけなくなった芯のある技術屋さんとお見受けしました。エコバブラーだって、ガス会社にできる環境貢献の一助になればという強い思いが伝わってきます。東京ガス・エンジニアリングもそうした技術屋さんの真摯な思いを実現するお手伝いが出来ればと思っています。お忙しい中、お付き合いいただき本当にありがとうございました。

図5:エコバブラーと開発者の瀬尾さん。理知的で素敵な女性技術者です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Copyright 2018 TOKYO GAS ENGINEERING SOLUTIONS CORP. all rights reserved.

個人情報のお取り扱いについて