工場などの広大な敷地の中のパトロールなどの作業を行う際には無線機は必需品です。でも都市ガスを含む可燃性の化学物質を扱う工場では、どんな無線機を使ってよいと言うわけにはいきません。そういう場所にでもお使いいただける無線機が、今回ご紹介するアンリツネットワークスのRU226A-ST/RU316A-ST防爆防水携帯無線機です。
防爆携帯無線機とは
本製品は爆発性ガスを扱う環境でも使うことのできる、厚生労働省の本質安全防爆検定の危険場所「ゾーン0」に合格した各種業務用無線機で 移動局、携帯局として各種通信ができる無線機です。
なんだかよく分からない言葉がたくさんできてきましたね。ここでついでに防爆について勉強をしておきましょう。
1.防爆構造の種類
爆発を防ぐための機器の構造には耐圧防爆構造、本質安全防爆構造、内圧防爆構造などがあります。本装置はこの中の本質安全防爆構造を有しています。
本質安全防爆とは:
正常時及び事故時に発生する電気火花、または、高温部により爆発性ガスに点火し得ないことが確認された構造です。この防爆検定を取るためには、装置の中を流れる電流の制限や万一故障を起こしたときでもスパークしないなど厳しい制限があります。本製品は本質安全防爆の中でも(防爆等級:ia2G3)を取得しており、LPG(液化石油ガス)、LNG(液化天然ガス)、LO(重油)等の爆発性ガスの危険場所ゾーン0で使用することができます。
2.危険場所の種別
爆発性雰囲気の存在する時間と頻度に応じて危険場所は3種類に分類されています。
Zone0:爆発性雰囲気が通常の状態で、連続して又は長時間にわたって、もしくは頻繁に存在する場所
例)開放容器の液面付近
Zone1:通常の状態に於いて爆発性雰囲気をしばしば生成する可能性がある場所
例)通常の運転操作による製品取り出し、蓋の開閉などによってガスを放出する開口部付近
Zone2:通常の状態に於いて爆発性雰囲気を生成する可能性が小さく、又生成した場合でも短時間しか持続しない場所
例)ガスケットの劣化による漏液や誤操作、換気装置の故障によって爆発性ガスを放出又は滞留する可能性がある場所
本製品は、Zone 0の危険場所で使える国内唯一の無線機です。もし、防爆無線機をZone 0に相当する危険場所で使用する場合には、国内メーカーでは本装置を使う以外選択肢はありません。
その他にも本製品は落下などの衝撃にも耐える堅牢な構造と、深さ1mの水中に1時間水没しても壊れない防水構造を持っています。まさにヘビーデューティーな男の無線機です。
形名 |
RU226A-ST(150MHz帯) |
RU316A-ST(400MHz帯) |
厚生労働省
防爆構造電気機械器具型式検定合格番号 |
第T64577号 |
第T64578号 |
第T64579号 |
総務省 認証番号 |
001FBA1090 |
001FAA1131 |
周波数 |
142〜162.0375 MHz |
350〜470 MHz |
電波型式 |
F3E、F2D |
装備チャネル |
最大99 |
送信出力 |
1W |
受信感度 |
2μV以下 |
トーンスケルチ |
総合通信局の指示により組込み可能 |
電源 |
6V (Ni-MH 650mAH) |
使用時間 |
送信1:受信1:待受8 の割合で連続5時間以上 |
動作周囲温度 |
-10〜+50℃ |
構造 |
防爆 |
本質安全防爆構造 ia2G3 |
防水 |
JIS-C0920保護等級8級相当 防水構造 |
寸法・質量 |
56(W)×155(H)×34(D)mm (突起物を除く手持ち部分の寸法)・420g |