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レーザーメタン検知器の製造現場

 

 

レーザーメタン検知器は、郡山にある東北アンリツ(株)で生産されています。レーザーメタンミニは超コンパクトな筐体に光学系や電子回路を詰め込んでありますので、製造はそれだけでも大変なのですが、さらに機器が防爆仕様になっているため、組み立てにはさらに多くの手間がかかります。今回はその様子をレポートします。


桜がたくさん植えられた東北アンリツに到着

 

東北アンリツは、郡山駅から車で15分ほどの阿武隈川のすぐそばにあります。 なんとなくのんびりした空気の中に工場が見えてきました。敷地内にはたくさんの桜が植えてあり、満開になればさぞ見事なことでしょう。残念ながら訪問したときはまだ3分咲きといったところでした。

見学の前の準備

工場の生産現場に入る前には、写真のような特殊な作業着と サンダルに履き替えます。静電気や埃を嫌う精密機器の製造現場では、こうしたことにもしっかりと気を配ることが大事なのだそうです。

 

 

 

 

防爆認定のための厳しい部品管理

東北アンリツさんでは少量多品種の機器生産が殆どなのだそうで、年間に扱う部品の総点数は実に3万点に及びます。これだけの数の部品を、殆ど在庫を持たずに管理するのは簡単なことではありませんので、バーコードやコンピュータを使った独自の部品管理システムを作り上げています。もちろんレーザーメタンミニの生産も同じように厳しく管理が行われていますが、この工場で唯一の防爆認証製品であるレーザーメタンミニの部品は、他の部品とは別にさらに厳格な管理が行われています。

 

屋台式の組み立てライン

  

レーザーメタンミニの組み立てラインには、静電気特別対策や製品の属性を示すプレートが掛けられています。こういう細かい仕事の積み重ねが良い製品を作るためには大切なのだと思います。

組み立ては「屋台」と呼ばれる作業台で、基本的に1人の作業者によって行われます。作業性を高めるためにイスはおかれておらず、ずっと立ったままで組み立てを行うそうです。防爆対策を含め、組立作業は高いスキルを必要とするため、組み立て作業は有資格者が担当します。

   

組み立て工程の様子。屋台と呼ばれる作業台で組み立てが行われる。右端の写真は出来上がった基板類。奥に見える白っぽい基板は防爆対策のためにモールドされている。組み立てには光学、電子機器、安全対策の幅広い知識が要求される。

検査工程

  

レーザーメタンミニは光学機器ですので、組み立て後の調整作業の一部は暗室で行われます。目に見えない赤外レーザー光の光軸の調整のために、赤外光に反応して可視光で光る特別なプレートを使います。製品一台一台を丹念に調整して製品は生まれます。

校正工程

   

光軸が合っただけでは製品は完成しません。メタンガスに対する感度を調整する校正作業を次に行います。メタンセルと呼ばれる厳密にガス濃度を設定したガスを封入した石英ガラス容器にレーザーを照射して、増幅器の感度を調整します。容器の表面には特殊なコーティングが施されているため、覗き込むとガラスが不思議な色にきらめいていました。

ついに完成

多くのプロセスを経てレーザーメタンミニが完成しました。東北アンリツさんでは唯一の防爆認定機器ということで、通常の製品以上の神経を使って製造が行われていました。もし間違えれば人命にもかかわりかねないだけに、当たり前といえば当たり前のことですが、メーカーさんの製品に対する思い入れを感じました。東京ガス・エンジニアリングも、このすばらしい製品を一人でも多くのお客様に使っていただけるようがんばりたいと思いました。

  

お忙しい中ご対応いただいた東北アンリツ(株)の皆様に深く御礼を申し上げます。

 

 

 

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