< Emerging Technologies トップへ

 

 オープンラック式LNG気化器:HiperV 
伝熱管形状の最適設計技術の確立などにより世界で最も低コストかつ高性能なオープンラック気化器:HiPerV(High Performance ORV)を東京ガス蠅判四Ю彩蠅開発しました。

東京ガス扇島工場 液/液熱調付HiPerV(初号機)

 

 


■ オープンラック気化器って何?

超低温で冷却された液体状態の液化天然ガス(LNG)を熱交換でガス化させる装置がLNG蒸発装置です。
オープンラック式気化器(ORV)は、熱源として海水を利用します。

ORVの構造

海水をアルミ製のパネル状に並べた多数のチューブの外面に流すことにより、チューブ内部のLNGを気化させる方式です。このため、運転経費が非常に節約でき、また、構造が簡単なので運転及び保守点検が容易であるなど、LNGの気化装置の中でも卓越した信頼性と安全性を誇っています。これらの特長により、ORVは、通常ベースロード用として使用されています。

 


■ 技術の特長

1.最適設計技術による建設コスト削減

熱効率を高めるために、従来の実験をベースとした設計法を改め、数値解析をベースに最適な伝熱管形状を効率的に決定する最適設計技術を確立しました。

 ・ 伝熱管本数の半減等による大幅な建設コスト削減(約20%減)
 ・ 設置スペース縮小(約30%減)

この伝熱管は、伝熱管外表面に熱抵抗となる氷が生成してもフィン溝が閉塞しにくく、大流量の海水を均一に流下することが可能です。

2.爆着ジョイントによるオペレーション性の向上

従来の待機運転を不要とし常温からの急速起動を可能とするため、 1985年に爆着ジョイントを開発し、実機に適用しました。

 
爆着したアルミとステンレスの断面

爆着ジョイントはアルミニウム、チタン、ニッケル、ステンレスを層状に組合せた継手で、熱膨張係数を大きいものから小さいものへ順次組合せることで熱応力を吸収する構造となっており、文字通り爆薬の爆発による高い圧力を使って異種金属を瞬間的に接合する技術です。この技術は、現在では気化器本体と配管の接続部には標準的に使用しており、オペレーション性の向上とともに保安の向上にも大きく寄与しています。

3.メンテナンス性の向上

ORVの加熱媒体は海水であり、伝熱管は腐食環境にあります。ORVの伝熱管の防食には従来、アルミニウム-亜鉛合金(メタリコン) 溶射が適用されてきましたが、損耗しやすく、定期的な補修作業が必要でした。 伝熱管の押し出し成形段階から防食材をクラッド化(異種金属を接合)したものを1998年より採用しました。クラッド材は亜鉛系アルミニウム合金であり、犠牲陽極の役割を果たしています。本クラッド伝熱管の採用により、従来のメタリコン補修作業が不要となり、大幅なメンテナンスコスト削減を達成しています。

クラッド化した伝熱管の断面 (白く見える部分がクラッド層)

 


■ 販売実績

HiPerVは初号機納入から4年間で16基の販売実績があります。また、従来型ORVに関しては、国内約130基、国外約40基の実績があります。東京ガスと住友精密は、四半世紀に亘りORVの設計・建設のみでなく、運転・メンテナンスを含めた、まさにライフサイクル全体に関する技術を蓄積してきました。具体的には、東京ガスの根岸工場内にLNGと海水を使ったORV試験設備により得られたデータを解析し、数値計算で設計の基本データをまとめ、住友精密が詳細設計、製造をしています。我々のORVは、国内では圧倒的なシュアを誇り、海外への輸出や技術供与も積み重ね、今では世界一の納入実績を獲得しています。

 

 


お問い合わせはこちらまで

このページのコンテンツは東京ガス株式会社からの提供情報によって製作されたものです。

△トップへ

 

 


Copyright 2018 TOKYO GAS ENGINEERING SOLUTIONS CORP. all rights reserved.

個人情報のお取り扱いについて