コロナのお陰で何となくグズグズした一年がまたおわろうとしている。東京でオリンピックが開催されたのがもうずいぶん昔のことのように思える。観客席に誰もいないオリンピックもなんか変な感じだったけど、世の中ではウクライナの戦争や歴史的な円安の進行など、だれも予想しなかったようなことが立て続けに起きた。ちょっと前にも書いたけど、長期的なロードマップに沿って計画を立てることが極めて困難な状況の中で、皆もがいているという感じではないだろうか。
仕事の仕方も大きく変わった。すべての行動は契約によって縛られる。じっくり時間をかけて、契約の中にリスクがないかを見極めてから行動を起こす。開発の着地点に何を求めているかを、開発を開始する前にしっかり記載して、後からもめないように十分注意する。会議は、コロナもあるので、ほとんどがリモート会議になった。微妙なニュアンスはTeamsでは伝わらないので、書き物に基づいたファクトチェックに終始しがちになる。こうした仕事の進め方は、誰が悪いとか良いとかいう問題ではない。置かれている状況の中で皆が最善を尽くしてこういう形になったということだろう。ただ、人間関係が希薄になった中で、当初の想定外の事柄が起きたりすると仕事が行き詰まるようなことも増えたのではないかと思う。
そんな時、関係者の間の利害を調整し、何とか話を前に進めていくとことがとても大切になる。いろんな企業の協力を得て仕事を進めている当社の役割は、いよいよ大きくなっているのではないだろうか。エンジニアリング会社のエッセンスというのは、そういう問題の解決に向けて身をよじることなのではないかと最近つくづく思う。
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