新しい生活様式について

 
  Vol.235
2020年5月27日
 
     
     

コロナの蔓延にも少しずつ出口が見えてきたような気もする。
でも多くの医療関係者からは、以前のような生活には戻ることはできず長期間にわたって対応を余儀なくされる、という声が多く聞かれる。人々が外出して以前に近いような生活をする一方で、感染を防ぐための手立てもしっかりやらなくてはいけない。本当にそんなことができるのか疑問を持つ人も少なからずいるだろう。

そういう生活様式ってどんなもんだろうと思っていた時にふと気が付いたことがある。このコンピュータの世界で、我々はそういうことを既にやってきているのではないか。つまり、はるか昔のインターネットがなかった時代には、コンピュータウイルスなんて言うものは存在しなかった。ファイヤーウォールもなければ、添付するファイルにパスワードなんかかける必要はなかった。会社のコンピュータで社外にアクセスするためのいろんな約束事もなにもなかった。正直、あのころはよかったなあと思わないでもない。

でも、どっかの悪いやつがコンピュータウイルスなるものを発明してネット上にばらまいてしまってから、人々の苦労は始まった。送られてきたファイルがウイルスに感染しているかどうかを判別してユーザーに知らせるソフトウエアは、コロナでいえばPCR検査のようなものかもしれない。よくわからないメールは開かないようにしましょう、などという呼びかけも手洗いの励行と重ならなくもない。もし、ウイルスに感染したことがわかったら、そのコンピュータを直ちにネットワークから切り離すことになっている。感染者を隔離して他の人にうつさないようにする措置とそっくりだ。

そんな風に思うと、確かにちょっと面倒ではあるけれど、少なくとも私たちはコンピュータウイルスに対応するための生活の方法をちゃんとやってきている。そんなもんだと思ってしまえば、別にそれを苦だと思うこともなくなった。もちろん、リアルな生活とコンピュータのお話は全く同じというわけではないけれど、ファイルにパスワードを付けたり、ウイルス対策ソフトを入れたりするくらいのことだったら、何となくできる気がしないでもない。どんなもんでしょ。





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