わずかな差を見極める方法

 
  Vol.215
2019年1月25日
 
     
     

2つの電球があり、そのどちらが明るいかを調べているとしよう。電球はどちらもそれなりに明るく点灯する。そばで眺めてみてもどちらも同じように輝いており、なかなか差がわからない。そんな時どうやったら2つの違いを見極めることができるだろうか。

一般的に物事を見極めるためには、その対象にできるだけ近づいてよく見ることが大事だと言われる。だとすれば、電球の明るさも、もっとそのフィラメントに近づいてよく見ればよいのだろうか。たぶん答えはノーだ。近づけば近づくほど、明るさは増すに違いないが、それでは目がくらんでいよいよわからなくなるに違いない。

多分こういう時には、逆に電球から遠く離れた場所から電球の光を観察するのが良いのだと思う。もちろん、遠すぎて光が全く見えなければだめだろうけど、見えるか見えないかのギリギリのところで観測すれば、2つの電球の明るさの優劣が明確にわかるに違いない。どのくらい離れたところまで光が届くかを測れば、その違いも数値化できるかもしれない。

こういうことってビジネスの世界でも同じようなことが言えるのではないかと気が付いた。会社の業績や多額の投資を伴う新規ビジネスへの参入計画などを見ると、どこの会社も立派に見えるかもしれないが、その会社のエッセンスを見極めようとしたら、そういうメインストリームの話題から遠く離れた、例えば販売している製品や提供するサービスのわずかな違いや変化に注目することが重要な気がしてならない。見たいと思う対象から逆に離れることによってその対象を精査するという方法論、ちょっと面白いと思うのだが。

遠くから光を見るとき、その光はもちろんすごく微弱なはずである。つまり光を受けるセンサの感度が十分に高くないとその差異は見えてこないのは自明である。その意味でも我々も日ごろからわずかな差異を見抜く目を鍛えておく必要がある。じゃあ、どうすれば、そういう感度を高めることができるんだろうか。

 

 






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