2012年1月6日
Vol.132
 
     
今年の作戦

大変な一年だった2011年がやっと終わり、新しい年を迎えた。もちろん今年は良い年になって欲しいが、それはそれとして今年をどんな風に攻めていこうかとお休み中に考えてみた。個人的には、相変わらず良くわからないような仕事ばかりしているし、多分今年も同じようによく分からない仕事をするに違いないと思っている。新規事業というのは、多分そういうものなのだ。

それでは、よく分からない仕事をよく分からないままに、ただ霧の中を突っ走っていくかというと、それもちと心もとない。長年こういう稼業をやっていると、なんとなくこっちがいいかなあという勘のようなものが働くようになってきた気はしている。(といってもそれほど当たりを出しているわけではないので当てにはならないが。)

その勘というのは一体何かをもう少しよく考えてみたが、突詰めていくと

「できるだけ失敗する。」

ということに尽きる気がする。でも「成功する」ための秘訣が「失敗する」では一体何を言っているか分からないといわれるかもしれない。ごもっともな意見ではある。しかし、

「ある戦法が失敗した」

ということは、

「その戦法では決してゴールにたどり着けないという明確な情報を得る」

ことができるのに対して、

「ある戦法が成功した」

ということは、

「その戦法が答えの一つではあるが、それがベストかどうかは分からない」

というあいまいな情報しか得られないのである。つまり、失敗を累々と積み重ねていけば、いつかはどうやってもうまくいくという方法しか残らなくなり、ついには最終的なゴールに到達する、ということになるのである。逆にちょっとうまくいったと思って図に乗っていると、もっといい方法にさっと追い越されてしまうかもしれないのだ。だから失敗するに限るのである。

ただ、こんな風に考えているとだんだんおかしなことになってくる。だって、成功は失敗であり、失敗は成功だなんていっているんだから、話がぐるぐる回って目が回りそうだ。失敗をするとなにやらニヤニヤと薄笑いを浮かべ、成功しても大して嬉しがることもなくさっさと家に帰ってしまう。これではひねくれモノといわれても仕方がない。

じゃあどうすればいいか。ありきたりだが、それは冷静に状況を把握するということがポイントのような気もする。最近テレビや雑誌を見ていると、眉を吊り上げて相手をけなしたり、極めて断定的に意見を主張したりする人がいる。内容の如何を問わず、そういう意見には取り合わないほうが良いと思う(多分)。一見正しいことを言っているように見えても、そういう断定的な主張の影にはどんでん返しが潜んでいるに違いない、と思う。少なくとも心の中に強い芯を持っている人は、断定的な物言いをしないんじゃないかなと思うのだが。どんな状況にあっても冷静沈着に状況を把握し、言うべきことは言う人、そういう人を今年は目指してみたいと思う。言うほど簡単じゃないけどね。

 

 

 


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