2011年4月5日
Vol.121

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神様が来た
国中がたいへんな状況になっている中で、TGEも新年度を迎えた。たくさんの新しい仲間が増え、オフィスの真ん中には新しい神棚が置かれ、近くの神社にお願いしてお祓いをしてもらった。何でも神棚に神様をお招きする神事らしい。神主さんが読んでいる祝詞の中身はあまりわからなかったが、神棚に神様を呼ぶ神事などそう見られるものではないので、ちょっとラッキーな気がした。神主さんが執り行う儀式が終わると、会社の幹部が代わる代わる真新しい神棚を拝んで、会社の労働安全と地震の被害を受けた方々の一日も早い復興を祈願した。

こんなことを書くと叱られるかも知れないが、そもそも神様を奉って安全を祈ることにはどんな意味があるのだろうか。こういってはみもふたもないが、お祈りをしようがしまいが、事故や災害が起こるときには起こるに違いない。どんなに前もって様々な準備や予防策を講じたって、事故が起こる可能性をゼロにすることはできないだろう。予想を超えた自然災害だって起こるのである。我々人間は完璧ではない。ちょっとしたことを忘れたり、間違えたりすることを避けることは残念ながらできない。では、なぜそれでも人々は神頼みをするんだろう。

その答えは、多分、上に書いた

「完璧には災害や事故を防ぐことを我々はできない」

ということをそれぞれが認めることが一番大切なことであり、それを忘れないために神棚を作って、それを拝むんだろうと思うのだ。つまり、世の中で全てをコントロールできると思ったら、何も神様にお祈りをしなくても自分たちで事故を防ぐこともできるはずである。とすれば神棚なんて要らないはずだ。でも、残念ながら我々は、そのレベルには全く達していない。たぶん未来永劫無理だろう。

神棚に飾ってある榊が枯れないようにちゃんと面倒をみたり、定期的に皆で手を合わせてお祈りをしたりして、その度に自らの足らないことを省み、少しでもそういう部分が少なくなるように努力することが一番重要なのである。逆に言えば、そういうプロセスを皆がきちんとするためには、神棚がホコリまみれになっていたり、榊が枯れたりしてはいけないのである。神頼みのこの二つの側面はいつも一緒であり、どちらか一方ではない。

今回の震災で、我々は社会全体として享受してきた文明のもろさ、弱さを痛感した。ここで、少し立ち止まって神棚に手を合わせ、謙虚な気持ちで復興に取り組みたいものだと思う。

豆知識:神棚の拝み方

二拝二拍手一拝
1.二拝(二回お辞儀)をして神様に挨拶。
2.二拍手して神様を呼びます。
3.お願い事などを伝えます。
4.最後に一拝をして、ありがとうございました、という気持ちを伝えます。

 

 


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