2009年8月25日
Vol.102
 
     
天才の持つ五つの力

最近読んだ、The Five Faces of Genius(Annette Moser-Wellman著)に示されている天才の5つの力を紹介します。なかなか参考になることが書いてありました。

その一:イメージする力
心の中に映るイメージに注意を払うことが大切。逆説的だが、未来を見ようと思ったら、目を閉じることだ。細かいところまで注意を払ってイメージ化する。さらに心に浮かんだイメージを操作して、さらにそれを膨らませることも必要だ。良いイメージは、集中する時とリラックスする時の間に生まれることが多い。あまり集中しすぎてもアイデアは生まれない。洞察というのはありふれた事柄に関する当たり前ではない考えのこと。人は物事を事実に基づいて考えようとするが、実は事実というのもそれほどしっかりしたものではないことが多い。事実よりもアイデアをまずは大切にすべきであり、あとからそのアイデアを事実とつなぎ合わせればよい。

その二:些細なことに気づく力
周囲にある細かいことに注意を払い、それを集めてアイデアを作り出す。自然の美しさや世界の不思議に絶えず興味を持ち、それをアイデアの源泉にする。いつも好奇心を持って身の回りをレーダーのようにスキャンし、見つけた小さな発見を大きなアイデアにつなげる。美しさを求めることが創造への道しるべになる。あわてずゆっくり、じっくり見てみることが大切。

その三:アイデアを結びつける力
太古の錬金術師が金属を混ぜて黄金を作り出そうとしたように、いくつものアイデアを結びつけて新しい事柄を創造する。時に、他の分野の考えを借りてきたり盗んできたりすることもあるだろう。石油メジャーBPの経営者は、技術そのものではなく、技術を結びつける力が自社の技術者の優れたところだと言っている。ポイントは、事柄どうしの類似性をみつけること。

その四:あえて失敗する力
あえて常識の反対に進んでみる、くだらないと思われることに価値を見出す。誰が何と言おうと思ったことをやりとおす。そういうことが時として思わぬ成功をもたらすことがある。常識に逆行することは物事の隠れた側面を明らかにすることがあるし、ばかげたことをやってみることが物事の本質をあぶりだすこともあるだろう。失敗には何らかの意味がある。なぜうまくいかないのか、目の前にある障壁を考えてみるのだ。分かったらしめたもの、それを取り除けば答えは見える。弱さは強さの裏返しである。とにかく簡単にあきらめてはいけない。もうすぐ成功するというところで人々はやめてしまっている。金がなければ人の金を使え!(OPM:Other People’s Money戦略)ネガティブシンキングとポジティブシンキングを行ったり来たりするのが大切。

その五:単純化する力
問題を単純化し、そのエッセンスを明らかにする。過去の経験や歴史に照らして考えることも大事。複雑さや混乱を見つければ、それを単純化することが答えにつながる。何が不必要で、何が本質ではないかを見極める。自分の考えにあまり固執しすぎないことも時には必要。

それぞれが独立しているわけではなく、時には相反することもありそうですから話はそう簡単ではないかもしれませんが、いろいろな局面で使えそうなアイデアではあると思いました。

 

 

 


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