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2005年12月27日

Vol.032

     
一年を振り返る
 
       
 

あっという間に2005年もおしまいになってしまった。今年もいろんなことが起こった。良かったこと悪かったこと、実に様々なことが起こった。あなたにとって今年はいい年だっただろうか、それとも悪い年だっただろうか。景気は少し上向いてきたとはいうものの、多くの庶民はそれを実感することは出来ない。やっぱり悪い年だったと思う人のほうが多いのではないだろうか。

今年が良い年だったとすれば、それを素直に喜ぼう。ビジネスが成功し、周りからも評価されたに違いない。こうなると人というのは、その成功がいつまでも続くように、その成功に導いた方法論を繰り返し実行することになる。夢をもう一度だ。一方で、今年はうまくいかなかったという人もたくさんいるだろう。そんな人は、なぜうまくいかなかったを反省しよう。同じ失敗を繰り返さないように。

さて、失敗した人というのは何を失敗したのだろうか。市場のニーズを読み誤ったために開発した製品が売れなかった。あるいは、一緒に組んだパートナー企業の出来が悪かった。はたまた、出荷するときに不良品を見つけられなかった。などなど、いろんな理由が考えられるに違いない。箸にも棒にもかからない企画だったとすれば、それは一から出直すしか仕方がないのかもしれない。でも、そこそこにうまくいっていたプロジェクトがいまいち伸び悩んだのだとすると、反省点はもっと細かいことになるはずだ。商流の変更やパッケージデザイン、広告の方法などの変更が必要なのかもしれない。もっとうまくいっていた商売をさらに良くしようと反省するのなら、電話受付の対応の仕方や部品の小さな改良など、改良の粒はどんどん小さくなっていくだろう。だって、概ねそのプロジェクトはうまくいっているのだから、大枠は直す必要がないのである。さらに良くするためには、小さいことをチマチマ改良していくしかないのである。

以前、「神はディテールに宿る」という話を書いた事がある。なぜディテールが大切なのか。その理由は上に書いたような至極当たり前のプロセスの当然の帰結なのである。プロの仕事、言い換えれば魂が宿った仕事というのは、必然的に細かいところに気が配られているのである。細かいところに気が配られていない仕事というのはアマチュアの仕事なのである。

それは、日々に仕事においても言えることのような気がする。長期の目標を決めたりすることは確かに大切なことだ。でも、それはどうやったら現実になるのか。それは日々の仕事の積み重ねでしかない。もっと言えば一秒一秒、目の前にある仕事をいかに真剣にこなしていくかということに帰結されるのだと思う。それは、机の上の整理整頓やポストイットに書き込む内容、電話の応対の仕方、などなど実に細かいことに違いない。そこに思いがいっていなければ1年後のゴールなど到底おぼつかないだろう。やっぱり神はディテールに宿るのである。

それでも、自分はちゃんと細かいところに気を使ったつもりなのにうまくいかなかったという人もいるに違いない。そんな人に救いはなにのだろうか。いやいや、そんなことはない。少なくともあなたは、今年うまくいかなかったことを認識している。そのことが大切なのだ。どうにかしなければ、という意識を持っていることこそが成功を導いてくれるのである。逆に全てがうまくいったと思った瞬間からその成功の崩壊は始まっているのである。失敗続きなら大丈夫、まだまだいけるのだ。夢を持って来年もみんなでがんばりたいものである。

今年はこれまで。皆さん、良いお年を。


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