商売のサイエンス トップへ

 

     

2005年7月29日

Vol.015

     
ジョギングの後のビールのうまさについて
 
       
 

世の中では、何とか激動の時代を切り抜けようと必至になってみんな働いている。市場性のある商品を開発したり、他社よりもちょっとでも先に商品を発売するために懸命になったりと様々だ。

ではどんなテーマを選べばうまみのあるビジネスをつくりあげることができるのか。そんなことがわかれば誰も苦労はしない。そう、その通りである。でも、最近そのことに関連して、私はひとつの原理に気がついた。それは何かというと、「物事というのはずっと同じ状況にはとどまらない」ということだ。なーんだ。そんなことは誰でも知っていると思うかもしれない。

しかし、この発見はビジネスに成功するためには極めて重要なことだとはいえないだろうか。なぜか。つまり、成功というのは、ずっと成功し続けることはできないからそのうち失敗に変化する。逆もまた然りで、失敗はそのうち成功に変化する、ということである。この理論がもし正しいのなら、私達のとるべき道はとても簡単だ。失敗に向かって突き進めば、それはそのうちに成功に転換される運命にある。つまり、成功したかったら失敗すればいいのだ。失敗をすればするほど、私たちは成功に近づくのである。

ここで重要なポイントがある。それは失敗とは何かということだ。例えば何かの実験をしたとする。それを化学反応と考えれば、それは失敗でもなんでもない。自然のルールが適応されたことによって例えば試験管の中身が爆発したに過ぎない。でも、それを成功に転換させるためには、私達がそれを失敗と認識することが大切になる。失敗というのは客観的な事実ではなく、その結果を招いた人の気持ちの問題なのだ。

もう少し踏み込んで考えると、成功というのは失敗によって浮き彫りにされるものであるということだ。逆も言える。失敗というのは成功によって浮き彫りになる。実は成功と失敗はどちらも相対的な価値であって絶対的な価値ではない。物事は成功だといえば成功になるし、失敗といえば失敗になる。それだけのことに過ぎない。

大きな成功を納めたいと思ったら、思いっきり失敗する必要がある。何かがうまくいきかけたら、うまくいかない方に突っ走るのだ。そうすれば成功はさらに大きくなるに違いない。それは、のどが渇いていればいればいるほどビールがうまいという話と何ら変りはないのだ。よく、トレーニングの後のビールがうまいから一生懸命ジョギングをするという話を聞く。そんなの無意味だと言う人もいるかもしれない。でも、ビジネスの成功もこれと大して変りはしない。と、言ったらまじめに働いている人は怒るだろうか?


 
       
 
Vol..016 →  
       


Copyright 2018 TOKYO GAS ENGINEERING SOLUTIONS CORP. all rights reserved.

個人情報のお取り扱いについて