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第14回 小信号等価回路による解析

 


センサ道場第14回は、トランジスタの等価回路を使った解析です。


 小信号等価回路


前回までに勉強したトランジスタの等価回路にベース抵抗Rb、エミッタ抵抗Re、コレクタ抵抗Rcをつなげた回路を書くとこのようになります。

ここでベータはトランジスタの電流増幅率で100のオーダーです。この回路を使ってちょっとだけ算数をします。まずri→0として近似すると

となり、この式を変形すると

ここでβ100のオーダーですから、に対しては十分大きいので

と近似する事ができ、さらにRb<<βReという条件を満たすと

となり、最終的に

ということになります。ゆっくり式を追いかけて見てください。難しいことは何もしていませんから。

コレクタの電圧と入力電圧の比というのは、この回路でどのくらい電圧が大きくなるか、つまり電圧増幅率ということになりますね。トランジスタの特性は関係ない抵抗の比によって増幅率は決まるということです。ちょっと面白いと思いませんか?

 

 

次回からは、具体的にアンプの設計を行ってみることにします。お楽しみに。

  

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