前回までに勉強したトランジスタの等価回路にベース抵抗Rb、エミッタ抵抗Re、コレクタ抵抗Rcをつなげた回路を書くとこのようになります。
ここでベータはトランジスタの電流増幅率で100のオーダーです。この回路を使ってちょっとだけ算数をします。まずri→0として近似すると


となり、この式を変形すると

ここでβは100のオーダーですから、1に対しては十分大きいので

と近似する事ができ、さらにRb<<βReという条件を満たすと

となり、最終的に

ということになります。ゆっくり式を追いかけて見てください。難しいことは何もしていませんから。
コレクタの電圧と入力電圧の比というのは、この回路でどのくらい電圧が大きくなるか、つまり電圧増幅率ということになりますね。トランジスタの特性は関係ない抵抗の比によって増幅率は決まるということです。ちょっと面白いと思いませんか?
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