いきなり難しそうな定理からはじまりました。電子工学を専門にしている方でも、聞いたことはあるけど何だっけ?という感じではないでしょうか。
でも、テブナンの定理は電子回路をちゃんと解かないでも動作がわかるとても便利な魔法の定理なのです。
下の図のような抵抗などがたくさんついた難しい複雑な回路がありました。
みなさんならどのようにしてこんな回路を考えますか?!
回路の入り口から計った電圧がVボルトで、抵抗がRオーム(このとき回路の中の電池はショート(ゼロにする)しておきます。)だったとします。
この時、如何に回路の構成が複雑であろうとも、そんなことはすっかり忘れてVボルトの電池とRオームの抵抗をつなげた回路だと思って良いというのがテブナンの定理です。
つまり、上のような複雑な回路でも、下の等価回路と全く同じに扱ってよいのです!
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等価回路
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電子回路のどこを切っても構いませんので、回路の切り口から見た抵抗値と電圧値さえわかれば回路の分析がすこぶるシンプルになることがあります。
なぜとか言わずにそんなもんだと理解してしまうことが肝心です。
「センサ道場」はこれからもどんどん続きます!ご期待ください!!
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