
第2回 : リスクモンスター株式会社 ――― 菅野 健一 代表取締役社長

いろいろなビジネスが渦巻く大手町に、“リスモン”ことリスクモンスター株式会社はあります。
2000年9月、日商岩井の審査部が、独立する形で設立されました。
与信管理サイト“リスクモンスター”を運営し、この2年間で会員数が3倍!という大成功をおさめています。

エントランスにはかわいらしいモンスターの看板が
NetdeCheck編集部(以下NDC): 今日は、ビジネスの真髄は何ぞや?を教えて頂きたく参上しました。
菅野社長: NetdeCheckさんではどんなことをやっているのですか?
NDC: 私共は・・・(中略:当方のサイトやサービス、抱えているビジネスの卵についてお話をしました)
菅野社長:非常に面白いと思うのですが質問していいですか?会社の中でやろうとしているのか、別法人でやろうとしているのか、を教えて下さい。
NDC: じっ・・・実はそこはまだ未定なんです。
菅野社長: 会社の中でやっていれば現金のショートがないので、会社の中での予算採りだけを考えればよいという話ですよね?あえて冒険する必要はないかもしれない。例えば官僚的な会社組織を打破したいというのであれば、別口でも面白いんじゃないでしょうか?
早速、こちらの悩みを聞いて頂いた形になってしまいましたね・・・。一瞬で当方のやっていることやスタンスを理解し、アドバイスをして下さるなんてスゴイ!と取材班一同正直ビビリました。

NDC: 単月黒字を達成され、昇り調子とうかがっていますが何故成功されていると思われますか?
菅野社長: 運はある意味ありますね。それはともかく、まず形にみえるものは売りやすいですよね。弊社は、東京商工リサーチの情報をもとに、お客様に見える形で与信情報を提供することが出来ています。またマーケットも広いので、とにかく“スーパーどぶ板セールス”ですよ。
NDC: “スーパーどぶ板セールス”?
菅野社長: 独自のデータベース、DM、テルアポ・・・などなど、人材派遣会社か?リスモンか?というくらい気合いを入れてやっていますよ。また、リスモンでは、多くのサービスメニューをご用意していますが、お客様が必要なサービスを選択して、少しずつでも使って頂ければ、月々弊社の方には収入が入るというフローの仕組みが出来たことで安定収入が得られているのも有難いことだと思います。
NDC: 立ち上げにあたってのエピソードをお聞かせ願えますか?
菅野社長: 1999年後半、日商岩井の中でイントラネットが大変盛んでした。IT革命が起きて、商社のビジネスモデルが崩壊すると言われていた時代です。そこで危機感を感じた審査部長の杉山(会長)、審査部にいた藤本と私の3人で勝手に“リスモン準備室”を立ち上げたのです。やってきたことに自信があったので、どこでもやっていけるなと思っていました。リスモンをやらなかったら今頃転職してたかもしれないですね。
NDC: サイトにはたくさんのサービスが走っていますが、これはだんだんに出来てきたものなんですか?どうやって出来ているんですか?
菅野社長: おっしゃるとおりです。設立当時はe-与信ナビ(データに基づいた企業格付を取り寄せられるサービス)の一部のサービスのみで走り出しました。お客様からみると月ごとくらいに新しいサービスが出てくるくらい更新をしていますね。どうやって出来ているか、ということについては、お客様のニーズに合わせて新規サービスを考えている部分と自分達が売りたい部分と半々といったところでしょうか。お客様のニーズに全て左右されるようではビジネスはうまくいかないと思いますよ。
NDC: ブランディングというものに関してはどんな風にお考えなのでしょうか?
菅野社長: 会長以下、新しいことに挑戦して行こうというDNAが備わっているようです。過去の成功に甘んじることなく、貪欲に行こうと思っています。与信管理というのは基本的に暗くて陰湿な世界と思われがちなので、あえて会社のトレードマークはFUNNYにしています。これは、東京商工リサーチさんなどが重厚でシックなイメージをお持ちなので、差別化できるように心がけているためです。

NDC: 聞けば聞くほど面白いお仕事ですよねぇ?
菅野社長:私は自分の仕事を“工場長”と考えているんです。情報を仕入れて加工して売り出す。まさにメーカーですよね?
NDC: 今後はどのような事業展開を考えておられますか?
菅野社長: 最近分業が進みつつあります。広告は広告会社から来た人材に任せるとか、私なんかは人のマネージメントに専念するとか。私自身はちょっと仕事的に落ち着いてきた感がありまして、設立当初のがむしゃらに働いていた時代に比べると、少しダレているような気がするんです。だからもう少ししたら思い切って自分の仕事を会社から無くしてみようか、なんて考えてます。これが実現したら、事業展開とまではいかなくとも、会社としての転機にはなるでしょうね。今のところはライバル会社もいないし、
菅野社長とお話しているとパワーを感じたり、面白さを感じたり、信頼感を持てたり、刺激的な方だなあ!と感じました。
最後になりましたが、お忙しい中、お時間を割いて頂いて、大変興味深いお話を伺わせて頂きました菅野社長に心より感謝申し上げます。有難うございました。